自分の不知を恥じるばかりだが、著者はこの道では名の知れた人らしい。
ライカ(銀塩)に対する思い入れを告白。最近のデジカメは「勃起」させるなにかが無いといい、銀塩カメラとデジカメに対する思い入れの違いはどこから来るのか。
とても興味深く読めた。
この数年来に於けるチョートクさん(著者田中長徳のことらしい)流カメラ三種の神器として
- コンパクトデジカメ(リコーGRD、またはR10)
- クラシック銀塩カメラ(ライカDⅢ、またはライカM2)
- RF式デジタルカメラ(エプソンR-D1s)
それぞれの使い方も例示されている。
僕は経済的な理由(現像、プリント等のランニングコスト)から銀塩カメラを持つ事はないだろうと思う。
今のところ僕にとって1はDMC-FX1やSO905iCSであり、2,3はDMC-LC5なのだと思う。
それぞれ自分なりに理由を持って、納得して手にした道具である。この道具が使われないのならどんな「ブランドカメラ」を手に入れても使わないだろう。
本書は主にハードウエアへの思い入れやこだわり、憧憬といった側面が書かれていて、自分のごく一般的にありきたりな経験に照らし合わせて、なんとなく「ああ、そうかもしれないな」と思うところがたくさんあった。ただ、「なぜ写真を撮るのか」とか「撮ることへのこだわり」のようなことについて書かれていない(僕の読み込みが足りない?)のが残念だった。
「★★★★☆」
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