2009年4月8日水曜日

首が長くなる-次期主力がやってくる-

ついに余計な物欲に耐えかねてDMC-LC5をヤフーオークションで落札してしまった。

DMC-LC5は2001/10の発売だから今年の9月で発売後8年を満了する。補修部品の最低保有期間は「製造打ち切り後8年」ということなので、今なら修理可能だろう。

このカメラが店頭に並んだときのことを思い出す。
ライカっぽいスタイルに光学ファインダー、それにライカのレンズ。しかもズミクロン(F2.0-2.5)という明るいレンズにメロメロだったのだが、高嶺の花高値の花で購入することができなかったという残念な思い出だ。

昨年あたりから写真(カメラ?)に興味を持ち始めて色々なカメラ(主に携帯電話のカメラ機能だけど)を使ってみたが「特にこれだ!」というような情熱を持って使っていたカメラはない。
そういう意味で、たまたま見ていたヤフーオークションのページ(NikonのP5100が狙いだったのだが)でDMC-LC5を見たときに耐えられない衝動に襲われた。
経済的にも無理なく手が届く値段になってきている。

ヤフーオークションでの購入は金に糸目をつけなければ簡単だけど、僕の場合糸目があるからオークションで買うワケで、標準的な落札価格の相場ってものを調査することから始まった。
ヤフーオークションのウォッチ機能を使って、逐一落札価格を観察するのである。この観察期間に約1ヶ月ほどの時間をかけ価格調査をしたことになるのだが、その間にDMC-LC5の購入について「あこがれ」だけではない各種レビューや作例(写真)等の実質的な調査もした。

意外だったのはCCDが補色フィルターということ。近時はほぼ原色フィルターなのだが、当時としても補色フィルター採用は珍しかったのではないだろうか?
レビューサイトによれば好印象の評価が多いのだが、補色フィルター採用の影響なのか色味に独特な風合いがあることから厳しい評価も多くみられた。
ノイジーであるという評価も多く見たが、僕はノイズがあまり気にならない(気がつかない)質らしく、Web上でたくさんの作例を漁るがごとく見る限り「独特の色味(風合い)」が好きになった。

既に実機は店頭にないワケで、どういう機能があるのか、実際の操作性はどうなのか?ということを知るにはメーカーのサイトにある取り扱い説明書のPDFをダウンロードして色々と検討するしかなかった。
取説にイラストで「各部の名前」なんていうページがあるのだが、その画像を仕様にある原寸サイズにのばして、取説を見ながら各操作ボタンを操作するエア・オペレーション(操作シミュレーション?)をしたりもした。
ボディーが今となってはかなり大きめなせいか、操作に関わるボタン、ダイヤル類も大きなもので、操作自体は「操作しやすい」と思えたし、各種設定については機能毎にボタン(モードダイヤル)に割り振られているものが多く、menu階層の深いところにあるよりは遙かに操作しやすい印象を得た。
1GのSDまでなら使えるらしいので、実用的には全く問題はないだろうと思った。

唯一、気になっていたのは400万画素という精細度だ。
気に入ったものを使うという我が儘?かもしれないけど僕は私物を仕事で使用することが多い。
実は、前のP5000もそうだったのだが、紙の図面やA4サイズのドキュメントといったものの複写機としてカメラを使う場合が少なくない。以前のP5000は1000万画素だったので特に問題はなかったのだが、SO905iCSの500万画素ではギリギリ我慢できるところなのだ。
恐らく400万では全然足りないような気がする...
そんなことを悩んでいたのだが、要は仕事で使うカメラを調達してもらえば良いだけの話。仕事の時に好きな道具は使えないかもしれないが、必要な仕様を備えた道具があれば仕事はできると割り切った。
会社で使うデジカメの選定に自分の意見も反映させることが出来ないわけではないしね。
そうなると、私物は私物らしくもっぱら自分の好みでこれは買いだなと結論づけた。

価格調査によれば、思いの外出品数は多くなく、過当な競争になる場合もある。しかし、その場合であっても標準的な状態(標準添付品付)で1万5千円くらいで落札できる。需要と供給の間隙をつけば8千円程度でも落札されている。
経済的にも自分の許せる範囲にある。いよいよ購入の決意が固まった。

いよいよオークションへの参加である。
積もり積もった憧れが物欲の化身となり勇み足があった(詳細は後日談にします)のだが、まぁなんとか落札、支払い、商品発送の段までこぎつけた。
発送品の追跡システムによれば明日の着荷はほぼ間違いない。
8年前の憧れが現実のものになるのはもうすぐだ。

5cmくらい首が長くなっているような気がする。

0 件のコメント: