2009年6月8日月曜日

Zorki(b)のレストア-シャッターユニットの取付-

昨日、接着剤が乾かず、睡魔にも襲われたのでそのまま放置、乾燥させていたが起床時には今後の作業に十分な乾燥度と接着度が得られているようなので朝から作業を続行する。


各ドラム、幕、リボンの位置関係をWebで先人達のお知恵を拝借しながら左のような感じかなぁと(なんせ僕がバラした時には位置関係の把握ができなかった。)。


で、上下の遮光板は幕位置の把握に邪魔になるので取り外し、上記の状態をシャッターユニットに組み込み、軍艦部と輪ゴムで仮固定を試行錯誤。

幕にテンションを調整しながら、シャッターが機能するようにあれこれと試行錯誤。

分解前にシャッター周りの構造写真をしっかり撮影し、分析しておくべきだった。一応、先人の情報をもとに組んだが、シャッターが切れる音はするが開いていなかったり(前幕だけ走っている?)して、なにがなんだかワケワカになり途方暮れた。

なんとかシャッターが動く(開き、閉じる)状態にまでこぎつけた。根拠はないが、バルブでシャッターを押したら先幕が走り、シャッターを離したら後幕が走る。という程度のテンションをかけておかないと動き自体の確認のしようがないことを知る。
特にバルブで開放しているかどうかの確認は必須だと思う。

で、ゴムバンドの仮固定状態からビス留めして、遮光板を付けた。
上記の通り、各ドラムにテンションをかけると赤丸の通り、幕の合わせ目が若干(1mm程度)ズレていることに気がつく。
原因は、赤矢印の部分の巻き込みが不足している為だと思われるが1mmの調整は難しい。
なによりしっかり重なっているので光り漏れはなさそうだから一応このまま作業を続行してみる。



左は半分くらいシャッターチャージを行った状態。

上と比べて1mmのズレは解消されていないが、間隔が広まった感もない。


シャッターチャージ完了目前の位置。
ややズレ幅は狭まっている。

全体の動きとしては、徐々に幕の重なり具合が深くなりながらズレ幅が狭まって来ている感じ。
そうだとすると当初の1mmのズレは実質0.5mmのズレ調整が必要ということだろうか。(上下のリボンが違う(素材、幅)のでこうなるのだろうか?)

とにかく、この状態で実写にどういう影響があるのか分からないし、なにより微調整が面倒なこともあって、このまま作業を続行。
とりあえずシャッターユニットの組み込みを完了させ、幕速調整に入る。

先に書いたバルブでしっかり開放されているか、しっかりと閉じるかを確認。
その後、TVの砂の荒し画面を使って幕速を調整を試みる。正直、よく分からない。
Zorkiのシャッター速度はZ,20,30,40,60,100,200,500。このうち、1/500については精度を出すのは難しいことはよく知られていること。
実質、1/100と1/200が±0~+25%の調整結果が出れば御の字。一応、TVチェックをそれなりのところまでやっておく。

幕速調整には2本のドライバーを巧みに使わないとならない。こんな器用なことをロシア人はやっているのだろうか?と疑問に思ったが、花ワッシャーを押さえる道具(工具)があればさほど苦労はしないかと自分を慰めておく。

ということで、今日はここまで。

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