2009年6月9日火曜日

Zorki(b)のレストア-とりあえず組み上げたが...-

シャッター幕の合わせに若干の不安はあるもののとりあえず組み上げてしまった。
レンジファインダーの調整の為に正面ファインダーレンズ側の飾りネジはまだしていない。

やっぱり、幕合わせのズレの部分がとても気になるので記念撮影。

幕の状態(下側:遮光板右側に注目)

幕端の鋼板が遮光板に当たっているように見える。
また、鋼板と幕の境目付近で遮光板と幕の間が若干広いように思う。
(特に下記写真との比較において)

幕の状態(上側:遮光板右側に注目)

出来映えとして、上側の方が日本人クオリティー(笑)に見える。
1mm程度の誤差でもとても気になるのは日本人のもの作りに対するこだわりのようなものだろうと思う。そして、そのこだわりが世界に冠たる「技術大国日本」を支えてきたのだろう。

製品として、この1mmがとても気になる。しかし、そのズレが実用的にどのように影響するのだろうか?と思う(影響がないことはないと思っているが、重大だろうか?と疑問がある)。

そもそも、この程度のズレはロシアの人達はソビエト時代にどう評価していたのだろうか。
というか、
  • そういう差の生じない生産ラインを持っていたのか。
  • そういう差はあるが、発見次第修正していたのか。
  • そういう差は無いに等しいと思っていたのか。
ドラムに接着剤でリボンを同じ長さ(1mm違わず)で貼り付けるという手作業による行為を高い精度をもって行える習熟した技術者(工員)が多くいたのだろうか。
だとしたら、僕はKMZの工員以下の技術力しかない日本人ということになり、技術大国の一構成員として恥ずかしい。

ただ、言い訳だが僕の場合
  • 1mmの差を発見する能力がある。
  • 1mmの差が撮影された写真になんら影響を及ぼすものではないとは思っていない。
  • なので、この1mm差をないことにして組み上げてしまったことを後悔している。
僕はこの1mmの差が「どのように写真に影響するのかを知りたい」のだ(本当はリボンの貼り付け位置をあと1mmだけ調整するのが面倒くさいのだ)。

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