2009年6月5日金曜日

Zorki(b)のレストア-シャッター幕関係の現状把握-

今回の作業に当たって「闇雲に分解しない」方針にした。
こんかいの分解作業の目的は、先にも書いた通り
  1. 無限遠の横像一致の調整(軍艦部撤去しての作業)
  2. シャッター幕の状態の把握と修理
1.については分解作業によってパーツの構成が理解でき、調整ネジの所在も確認することができた。

今日は2.について「現状把握」の作業の為、分解を続行した。

写真の通り、シャッターユニットを軍艦部から取り外し、シャッター幕やリボン、ドラムを取り出せる範囲を分解した。


シャッター幕、ドラム等の現状

幕のダメージについて、幕を伸ばして蛍光灯にかざして見たところ「ピンホール」「幕の傷」による光り漏れはなさそうだった。

リボンの損傷等については、下記の通り。
・ラージドラムに貼り付いていなければならないリボンのうち一本は剥がれてしまっている。

・スモールドラムに貼り付いていなければならないリボンは2本とも剥離してしまっている。また、スモールドラムに貼り付けるリボンのうち一本は鋼板から切断している(ギア噛みから引っ張り出す為)。

リボンは既に発注してあるが、まだ到着していない。この状況からどのようにリペアして行こうか...

発注したリボンの幅は3.5mm、付いているリボンも3.5mm、厚みは一致しているかは分からない。
もし、厚みが一致してなければ前後幕の速度の一致は見られない結果になるだろう。本来は4本ともリボンを貼り替えるのが一番良い。

所詮、トライアンドエラーの世界になるらしいので、ここは安直ではあるが少し手抜きしてでも復旧を最優先にすることにする。
なので、基本的な作業方針としては、
  • ラージドラムは剥がれたリボンを再度貼り直す。
  • スモールドラムの方は鋼板から切断したリボンのみを貼り替え、残りの1本はそのままドラムに貼り付ける。
ということにしよう。

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