2011年8月6日土曜日

OLYMPUS TRIP35 をスクエアフォーマット化する。

24mm×24mmのスクエアフォーマットなカメラが欲しくてTRIP35を入手した。
フィルム室にマスクをして24mm×24mmのスクエアフォーマットを実現しようというもので理論的にそう難しいものではない。

マスクの工作及びマスクの貼り付け位置の決定並びに実現技術が問題となる。

マスクの素材は「テレフォンカード」等の金券カード?のような薄くて剛性、耐久性に加え、加工のし易いものが使われている。また、素材はフィルムガイド?より高くなるような厚みではフィルムローディングに問題が生じるので、できるだけ薄いものが必要だ。

と理屈では分かることだが、薄くて丈夫な素材が思いつかない。Webで調べてみるとカーボンを使っている人もいる。調べて行くうちにフロッピーディスクのシャッターからマスクを作った方のページをみつけた。FDなら使っていないものがカナリあるので、早速こいつを使って工作を開始した。
ちなみにFDのシャッターとテレフォンカードの厚みはそれぞれ0.4mmだった(ノギスで計測)。


FDから取り外したシャッターを切ってマスクを作る。
35mmカメラのフルサイズの画像フォーマットは24mm×36mm。24mmスクエアフォーマットにするなら、36mmの幅を24mmになるようにマスクすれば良い。

FDからハズしたシャッターを25mm×28mmに切り出す。切り出しはカッターを使って行うが、カッターの刃は切れ味が大事なので、先端を常に新しいものに折っておいた方がよい。また、切断面はバリができるので、バリをカッターの刃でそぎ落とすとか、やすりで面取りをしてフィルム自体に傷が付かないように配慮した。

又、切り出し幅を24mmではなく、25mmにしたのはフィルムガイドにピタっりに合わせるためだ。具体的には残りの1mm相当を紙やすりを使って削ってはフィルムガイドに合わせ、また削るという作業を行った。



フィルム室のセンターから左右に12mmずつ、24mm幅のスリットとなるように両面テープで貼り付けた。

一説によれば、キッチリ正方形とするとわずかに横長になるらしい。そういえば、フィルム室をノギスで計測した際、36mm幅のところ35mm幅しかなかった。

両面テープで貼り付けてあるので、あとで調整も可能だし、スクエアフォーマットに飽きたらマスクを剥がすだけなので、とりあえず現状のままとしておく。

一応、テストフィルム(犠牲のフィルム)をセットし、フィルムガイドから脱落しないか、巻き上げ巻き戻しに際に問題がおきないか軽くテストした。

さて、いよいよフィルムを実装しての試写の段階だが、いつくか懸念材料があり実行に移せずにいる。
試写に36枚撮りは多すぎる
・理論上、コンマ数ミリとは言えフランジバックが後退(長く)していることなるが、そもそもTRIP35の通常描画力が分からないので、このフランジバック後退の影響の有無の判断ができない。(この記述は間違いです。フィルムガイド上にフィルムが載るので、マスクがフィルムガイドより高くなければ問題ないハズです。)
・上記同様にレンズに見つけた瑕疵の影響も分からない。
などがあり、まずはフルサイズでの撮影が先ではないだろうか?と思っているところ。

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