この空気感という表現を初めて知ったのはチョートクさんの「カメラに訊け!」だ。僕は、この「カメラに訊け!」が大好きで、風呂に入るときやトイレにも持ち込み読んでいる。読んではいるが、プロの写真を観ても、もちろん自分の写真を観てもこの空気感って存在がピンとこなかったのだが、この空気感ってのは、分からない人には分からないものらしい。
本書において、このレンズの空気感というものが具体的にどう例示されているかを再度振り返ってみると
のが「レンズの空気感」であると一義的に仮に定義されていた。
先にも書いたが、この本は何度も読んでいるがぱらりと目から鱗が落ちる思いだった。ああと合点の行く写真が思い当たった。その写真は僕が銀塩カメラに引きずり込んだ一枚の写真だ。ピントは隅々まであっているように思え、その発色はどこか懐古主義的であるが、立体感を感じる写真だった。
そして、僕はそんな写真を撮りたくてZorkiを使い続けている。
なるほど、この感覚ならば、僕はレンズの空気感が分かる漢と言えそうだ(笑)。
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