2011年12月7日水曜日

OLYMPUS TRIP35 に心奪われ気味

OLYMPUS TRIP35 B号機の試写が終わって現像に出した(Zorki4のも出した)。

OLYMPUS TRIP35 B号機は大きなアタリや凹みもなく外観は綺麗、ファインダーもクモリやゴミ・ちりの混入もなくクリアだ。レンズはA号機のようなカビっぽいものは見当たらないし、総合的な状態はA号機より良いと思っている。

難点はセレン電池による露出計の不良であったワケだが、分解して露出計(EE機能)が働くように直した。ところが、分解後の再組み立ての際にレンズの無限遠設定位置のマーキングを失念し、前回の試写ではとんだピンボケを量産した次第。ただ、前回の試写で露出計が正常に働いていると判断できたので、無限遠の調整を行ったついでにレンズをアルコールで拭いたわけだ。これらの調整等がうまくいっていれば、B号機をメインで使いたいと思っている。
(実はA号機は実用には問題ないものの、レンズとボディーの締め付けねじがゆるんでいるせいかややガタ付きが出ている。本当はレンズを外し、ガタ付きを直すべくねじの締め付けをしたいのだが、失敗すると実用可能なTRIP35がなくなってしまうので踏ん切れないのだ。)
そういったこともあって今回出した現像でピンが来ているか、レンズに変な汚れをつけてしまっていないかと仕上がりが大変楽しみなのだ。

なぜ、入手金額500円から1,000円程度のカメラにこれほど肩入れしているのだろうかと不思議に思う。
このカメラの魅力的なところは
  • 電池交換なしに撮れる(セレンが動けば電池不要)
  • 小型、軽量
  • マニュアル操作が必要(被写体までの距離)
  • ちょっとだけ露出に関する勘が必要(ISO設定で露出補正が可能)
  • 結果が良い
銀塩カメラはPentax SP、Zorki(b)、Zorki4、EOS Panoramaを使っている。使っていて一番面白いのはZorki(b)だ。たぶん手間がかかる分面白く感じるのだろう。そういう意味では、OLYMPUS TRIP35はほぼ手間のかからないカメラで面白みに欠けるハズなんだけど、そうではない。

先に列挙した小型・軽量であることはお散歩カメラにはとても重要な要素で持ち歩きが楽ちんだ。いわゆるゾーンフォーカスなので合焦距離を合わせるというマニュアル操作が必要なところが微妙にくすぐられる。
逆光等の露出補正もISOレートを変更することで対応可能で、ここにもカメラマンの微妙なテクニックを駆使できる余地がある。補正する余地を楽しむにはISO200のフィルムを使う方がオーバーにもアンダーにも補正が可能だ。
そしてf2.8というちょっと明るめのレンズは、もうちょっとの時に嬉しい。
そして描写に提供のあるズイコー。
ああ、あと36枚撮りで40枚撮れるのも嬉しいな。

難をあげれば、シャッタースピードが1/30、1/250しかないので暗いところでの撮影は手ぶれに要注意だが、どれくらいで1/30になるのか理屈はEV8らしいが体感的に分からない。
それにビシっとピンが合った写真を撮るのは結構難しい。

簡単なお手軽カメラのようで、なかなか奥の深いところが良いってことになる。
試写の結果が楽しみだ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

常に1/30で撮っていると意識していれば
ブレはかなり防げますよ。軽く持ってパチリじゃなくてしっかり構えて撮るのが秘訣です。昔はコンパクトカメラで1/30程度でブレ写真を作るのは「ド素人」と言われたものですよ。

たしろ さんのコメント...

匿名様
コメントありがとうございます。
「しっかり構えて撮る」というのは基本中の基本ですよね。
フィルムカメラを使うようになって、あらためて構えの重要性を痛感しているところです。