2011年12月15日木曜日

写真でなければ残せないもの

ここまで朽ちた家屋は珍しいと、しかもここは国道沿いで商業用の建物も多く、存在自体がミスマッチだと思い撮っておいた。

今日、この国道を通ったら家屋は取り壊され新たな家屋の建築が始まっていた。この家屋は見ての通り窓らしい窓がなく、中は暗くて寒いのだろう。夏でも煙突からもうもうと煙が出ていて、いかにも薪ストーブを焚いて暖をとっている風でもあった。
この家屋の向かい側に似たような建築時期、建築仕様の家屋があり、火の後始末の不手際から出火し全焼、お年寄りが焼死した火災があった。あれは何年前のことだろう。
オーナーは売却したのだろうか。それとも年老いた親を心配した子供が戻ってきて新たな同居家屋の建築を始めたのだろうか。と他人様の事情にまで立ち入ったことを考えてしまった。人命に関わる事故があったワケでもないようなので、どことなくほっとした。

この家屋にどのような歴史があり、思いがあるかは分からないけど、実物が残ることはない。でも、写真では立派に残せるんだよなぁと思い、なんの変哲もない写真だけど探し出して掲載してみた。
機材はZorki4+Jupiter8。まだカメラ内部にウールテープを貼っていない時期なので光がカメラ内部で暴れているような写真だ。

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