2011年3月9日水曜日

Zorki-4のブレーキについて

テスト画像を見て、最初速いシャッター速度での先幕バウンド現象かと思っていた。しかし、ちょっと考えれば、画像にして(プリントして)右側の縦に黒帯ができるのがバウンド現象だよな。

ま、それはともかくバウンド現象だと誤解しブレーキを調整してみようと思って開けてみた。

中央のツノ付の円盤がシャッターをレリーズすると反時計回りに回転、下の迎え撃つ板バネにツノが引っかかり逆回転(バウンズ)しないようにブレーキとなる。

ところが、良くこの板バネを見るとやや写真の下側に湾曲している。


なんでかというと、ブレーキがかかっって止まると左のような状態になるのだが、Zorkiに限らずいわゆるバルナックカメラの操作手順として
  1. フィルムを巻き上げ
  2. シャッター速度を選択
  3. 絞りを選択
  4. シャッターをレリーズする
というような手順であるため、撮影後は左の状態のまま放置されるのが常である。
しかし、Zorkiの板バネは弾性がないばかりか、材質的にヤワなのでこの状態で板バネがしなった形状となり、バネとして機能しない状態になりやすい。



一応、写真のように板バネを持ち上げてやったが、この状態がいつまで保てるか、はなはだ疑問である。



結果的には、右側縦の黒帯の現象は「ブレーキ」のせいではないと思われる。原因は、先幕のテンションが少し弱いのだと思っている。いずれ時期を見て調整するつもりであるが、早く撮りたくてしかたがないのでこのまま使うことにしている。
今、気になっているのは今回ラボに出した画像をPCで観ていると少し(1段くらい)オーバー目に撮れているように思うことと、industart50のようなシャープが画像が撮れていないことだ。

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