特にデジタルカメラで撮影したものを観て、ピンが甘かったり、露出が不適切に思えたりしてガッカリすることが多い。
ところが、数日あるいは数週間とか数ヶ月とかいう長い時間隔てて再度観てみるとピンの甘さや露出の不適切さは大きな問題と感じることがなくなっているように思う。
そればかりか、「あの時」の思いが写っているようにさえ思える。
曖昧になりつつある記憶を補う画像としては十分のようだ。悲しいことに僕の脳は良いことだけをデフォルメして補正する特性があるようで、事実とは違っていても深層の中で作り上げた物語風な脚色さえあるように思う。
撮ったものに対する「期待感」というのは、撮影直後が最も高いが時間の経過と伴に期待感も薄らいでくるような気がする。
観る度に同じ気持ち、あるいは異なる気持ちになれるのは良い写真なんだろうと思う。
デジタルの時代になって、撮ってすぐに取捨する傾向があると感じるが、記憶媒体(HDD)の容量さえ許せば捨てずにストックした方が良いと思う。
取捨することよりも、お気に入りの写真として「選別」してタグを付けたり管理方法を工夫するのが良いような気がする。
この作業は写真から新たな感動を得られるばかりか、写真を観る眼が鍛えられると思う。
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