2011年11月12日土曜日

OLYMPUS TRIP35 無限遠調整

昨日の仕上がってきた画像を見ていてOLYMPUS TRIP35 B号機のピントが合っていないことを確信した。
そもそもB号機は、外観やファインダー、レンズは綺麗だったが、セレン電池から伸びるリード線が接触不良だったことから赤ベロの出ないいわゆるジャンクなカメラだった。
セレンから伸びるリード線を再接続し、露出計を復活させ、再度組み上げる時に無限遠位置をマークするのを忘れた為、レンズ外周の傷を頼りに組み上げたがやっぱりピントがずれていたようだ。

画像を確認する限り露出には破綻がないので、ピントさえなんとかなればかなり使えそうだと無限遠調整についてWebで調べて見た。

ざっくりとポイントを書くと

  • シャッターを開いたままにする方法(バルブ状態を保つ方法)
  • 無限遠に合わせる方法
    • フィルム側から見る方法(ピントグラスのようなものを自作しルーペを使う)
    • 簡易コリメーター(一眼レフカメラ+200mm程度のレンズ)を使う

の二つは必須の技術?で、通常の工具(精密ドライバー)の他にこれを実現する為の道具もあった方が良い。僕の場合使った道具は

  • 三脚2台
  • レリーズケーブル
  • カッターナイフの刃(もしくはカミソリの刃)
  • テープ(セロテープで可)
  • 一眼レフカメラ
  • 300mmズームレンズ

を使った。

無限遠を合わせる為の具体的な方法として簡易コリメーターを使うことにした。ルーペで一致させる方法の方が信頼性は高いと思うのだが、以前リコーフレックスの無限遠調整でトレーシングペーパーでピントグラスのようなものを自作、ルーペで覗いて調整した経験から、この方法の困難さを知っていたからだ。ピントグラスのようなものを自作するのがかなり難しい。視認しやすい、ピンと張った面がなかなか作れない。また、ルーペの倍率も不足気味でルーペを覗いてみても結局のところ「ヤマカン」に頼らざるを得なかった。

以下のブログの記事を参考に作業を行う。フィルムガイドにカッターの刃を橋渡しして刃の先端をピントを合致させるターゲットにした。


ピント合わせはかなりデリケートなので1時間程度かかってしまったが、一応作業上は納得できるものになったので、ISO400のフィルムを入れて今朝から試写中である。

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