2013年10月19日土曜日

素振り

素振りはおそらくすべての写真家がやっていることだろう。

チョートクさんは時折「素振り」についてブログやら著書で言及している。素振りとはいわゆる「空シャッターを切る」ことであり、チョートクさんは銀塩カメラの肌心地を手のひらから感じ取る(コミュニケーション)べく「素振り」を説いている印象を受ける。

素振りの正しい作法は分からないが、カメラによって実際の素振りのしかたは違う。
コンデジとデジイチとでは違うし、携帯電話のカメラ機能とiPhoneのカメラ機能とでもハードのホールディングからシャッター押下までのプロセスが違う。銀塩カメラでもオートワインダー機能のある無しでもその方法は違う。
多くの場合、素振りはハードウエアに慣れ親しむ、あるいはハードウエアの習熟の為の儀式のようなもの。素振りというスポ根的言語とは似合わない「ゆるーい」印象だ。

スポ根的に素振りとしては、1/30はもちろん1/8程度は手持ちでブレない実感が養われるように、カメラのホールディング、呼吸、シャッターボタン押下を実際に行うことだろう。
クラシカルな銀塩カメラは持ち重りがするので腕立てを10回こなした直後にカメラ素振りを3回。これを1セットに毎日就寝前に5セットすると途端にスポ根チックになる。

ゆるい素振りはしても、スポ根素振りはしたことはない。でも、撮ることが生活の一部になると素振りによるトレーニングが必要だというのも分からなくもない。最近のデジカメは「手ぶれ防止」だが、トレーニングなしにはタフな環境で違いがハッキリとでるに違いない。


もちろん、写真家の心は慰める愛でる素振りは重要ではある。

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