2009年9月7日月曜日

銘機礼讃-田中長徳著-

1987~1992に書かれたエッセイ。ざぁっと50種のカメラについて、そのカメラを手にしたとき、目にしたときの著者の思い入れなんかが書いてある。
著者の清貧時代の逸話や、調子にのってイケナイ事をしていた事のカミングアウトもあり、収録されているカメラに筆者の人となりの一端を知り得る貴重な文献のような気がする。

基本的には飽きっぽい性格のようで、入手しては売り払い、また別のを買うということを繰り返していたらしい。
ライカが日本で高く売却できるのを逆手にとって、海外で入手したライカを日本の友人に売却してもらい生活の足しにしていたこともあったらしい。

僕のようなトウシロは、ただただ数に驚くだけだったが、終盤にライカについての記載が密集しており、この部分はもの凄く楽しめた。

調べてみたら銘機礼讃Web版というのがあるので見てみようと思う。

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